3Dプリンターの高速化・高品質化改造で重要となるのが、パーツクーリングファンの交換です。
PrintablesやThingiversなどで5015ファンに交換するMODパーツが多くありますが、ファンによって能力が全然違います。
本記事では、実際に5015ブロワーファンを4種類(SUNON / WINSINN(油圧軸受・デュアルボールベアリング) / LONG SHENG XIN )を、風速計で比較しました。
ご購入の際の参考にどうぞ。
5015ファンの風速を比較:実験方法
本記事では、5015ブロワーファンを安定化電源に繋げ、ブロワー先端から15mmの位置で風速を測定すると言う方法で比較を行いました。
測定に使った電源はこちらです。
風速計はこちら(Amazonで一番安かった)
測定の条件を合わせるために、5015ファンのブロワー出口から風速計まで15mmとなるアダプターを3Dプリンターで作成しました。
5015ファンからこのアダプターを挟んで風速計に風を送ります。
5015ファンの風速を比較:比較対象
続いて、比較したファンのご紹介です。
1つ目、LONG SHENG XIN
AmazonでPENGLIN 2PCS ブロワーファン 5015 5cm オイルベアリングとして販売されていたものです。
正直、安かったので買ってみました。
2つ目、WINSINN HYDRAULIC BEARING
WINSINNは某MODの作者さんが勧めていた5015ブロワーファンです。AliExpressに油圧軸受とデュアルボールベアリングの2種類が売っていたので、両方揃えてみました。
こちらは油圧軸受です。
3つ目、WINSINN DUAL BALL BEARING
2つ目と同じく、WINSINNは某MODの作者さんが勧めていた5015ブロワーファンです。こちらはデュアルボールベアリングです。
4つ目、SUNON MF50152VX-1L02C-A99
こちらはX(旧Twitter)でオススメを見かけて購入したもの。
正直、ちょっと高級品です。
5015ファンの風速を比較:測定結果
各5015ブロワーファンの風速を測定した結果は下記の通り。
LONG SHENG XIN
1番手、LONG SHENG XINは3.2m/sでした。
WINSINN HYDRAULIC BEARING
続けて、WINSINN HYDRAULIC BEARING、5.5m/sです。
WINSINN DUAL BALL BEARING
こちらは、WINSINN DUAL BALL BEARING、6.0m/s。
SUNON MF50152VX-1L02C-A99
最後はSUNON、6.4m/sでした。
実に、SUNONはLONG SHENG XIN のダブルスコアですね!
5015ファンの風速を比較:測定結果まとめ
結果をまとめると下表の通りです。
SUNONが最も強力なのですが、確かに値段もWINSINN ボールベアリングの約4倍なんですよね。
そのあたり、コスパと能力でどちらを取るか、と言う感じだと思います。
お求めは下記からどうぞ。(いずれも24v 2pinです)