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USB-DAC UA2のiPhone電池喰いを検証する

iPhoneでもいい音で音楽を聴きたい、となると必須となるUSB-DAC(デジタル-アナログ コンバーター)。
中でも小型でスティック型の機種は軽くて携帯にも便利な反面、電池喰いが激しいらしい。

ではどの程度iPhoneの電池を消耗するのか、消費電力を検証してみました。
対象機種は割と人気のSHANLING UA2Fiio KA3の2機種と
比較検証用にFiio Q3の3機種の予定です。(このページはSHANLING UA2の結果です)

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検証条件

フル充電し、再起動したiPhoneを23時〜7時の8時間連続音楽再生動作させ、電池の消費(%)を確認します。
(この間、iPhoneの画面操作はせず、画面真っ黒のまま放置します。)

なお、使用したiPhoneはiPhone8Plus バッテリーの劣化状態は最大94%でした。
iPhone8Plusバッテリーの状態

使用したイヤホン(負荷)はオーディオテクニカのATH-E50。インピーダンス44Ω。
純正の2.5mmバランス線にリケーブルしてあります。
ATH-E50_リケーブル
測定には影響しませんが、イヤーピースはコンプライのアジアンフィット TSX-500です。

結果1:何もしない場合

基準値測定のために、23時〜7時の8時間、全くiPhoneを操作せずに放置した場合の結果が下記です。
iPhone無負荷測定結果
99%。
さすがに、何もしないで放置しただけなので、全然減らないですね。

結果2:「Apple Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」の場合

ATH-E50+ライトニングコネクタ
左下がApple Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ。2.5mmバランス>3.5mmシングルエンド変換のためにこちらの変換プラグを使っています。

では結果。
標準のミュージックアプリでAACコーデックのアルバムをループ再生した結果は下記の通りでした。

89%なので、標準のミュージックアプリで毎時1.38%消費していることになります。

続いて、Amazon Musicでダウンロード済みのAACの楽曲を再生した場合。
標準_AmazonMusic結果
85%なので、Amazon Musicでは毎時1.88%消費していることがわかります。
標準のミュージックアプリより、Amazon Musicの方が少し燃費悪いですね。

ちなみに音量はこのくらいでした。
標準_音量

結果3:「SHANLING UA2」の場合

それではやっと、USB-DACの検証結果です。
構成はこんな感じ。
UA2+L T-LT1画像
左下のケーブルはFiioのLT-LT1です。
OTGできてLightning-TypeC接続という有難い存在。

では結果。標準のミュージックアプリの場合。
UA2_ミュージック_結果
8時間で44%まで減っていました。ですので毎時7.00%喰っていることになります。

続いてAmazon Musicでハイレゾ(24/96)再生した場合。
UA2_AmazonMusic_結果
8時間で37%まで減りました。毎時7.88%ですね。

ちなみに音量はこのくらい。
標準のLightning-3.5mmで聴いた時と同じくらいの音量にしてあります。
UA2_ミュージック_音量

まとめ

以上、標準のLightning-3.5mmアダプタとUSB-DACであるSHANLING UA2を使って、iPhoneの電池の減りを検証しました。
結果をまとめると、最大容量94%のiPhone8Plusで下記の通りです。

 Lightning-3.5mmアダプタ 標準ミュージック AAC :毎時1.38%消費
 Lightning-3.5mmアダプタ Amazon Music AAC :毎時1.88%消費
 UA2 LT-LT1接続 標準ミュージック AAC :毎時7.00%消費
 UA2 LT-LT1接続 Amazon Music ロスレスハイレゾ :毎時7.88%消費

個人的には、まぁこんなもんなんだなぁ。という感じです。
おそらく、通勤移動中に使う分には、問題ない数値ではないかと思いますが、
仕事・勉強中にも使い続けるとすると、ちょっと注意したほうがよさそうな数値ですね。

以上。人柱でした。

次回はバッテリー内蔵のポタアン Fiio Q3で同じ測定をしてみるつもりです。
バッテリー内蔵型のDACならiPhoneの電池は喰わないと思いますが、果たして結果は??