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3Dプリンターと一緒に買ったもの

3Dプリンターを使ってみたいけど、他に何が必要なの?
そんな あなた のために、実際に私がFDM式3Dプリンターと一緒に購入した品物をまとめました。

ご参考になれば幸いです。

記事内の一部に広告を含みます。

3Dプリンターと一緒に買ったもの ベッド定着関連

定着したパーツをベッドから剥がすのにこちらを使っています。
プラ・ポリプロピレンのヘラよりは強く、かといって金属ヘラのようにベッドを傷つける心配もないので、安心して使えますよ。
Amazon:INOUE カーボンはがしヘラ 40mm

3Dプリンターと一緒に買ったもの 防湿関連

TPU(TPE)やPETGは吸湿して造形エラーしやすいと聞いていたので、除湿関連を綿密にしました。
具体的には、防湿ケースとジップロック、フィラメント保管ケースになります。

フィラメント防湿ケース(ドライボックス)

3Dプリンターで利用中の除湿のためにフィラメント防湿ケースを用意しました。
結果的に自作2個、市販ドライヤー(Amazon:EIBOSフィラメントドライヤー)の3台も持つ羽目になりました。

市販フィラメント防湿ケース(ドライボックス)

自作品だと除湿剤を入れるのみで強制乾燥には向きません。
ちょっと高いけど市販のフィラメントドライヤーも仕方なく購入しました。

ただし、これは良い買い物でした。
後述の通り効果抜群で満足しています。

EIBOSのフィラメントドライヤー
EIBOSのフィラメントドライヤー

市販品のフィラメントドライヤーはEIBOSのモデルを選びました。
選定理由は、下記2点です。

  • 他のドライヤーが外周底面に熱線があるのに対し、EIBOSは中心から熱風(温度ムラが少なそう)
  • 操作が簡単(フィラメントに合わせてノブを回すのみ)

購入理由はTPEとPETGの吸湿対策だったのですが、すでに吸湿していたPLAの除湿にも大活躍しています。

下の写真は、Creality Sermoon V1 Proにおまけでついていたフィラメントの造形です。
このおまけフィラメント、結構吸湿していたようです。
途中までパチパチとフィラメント中の湿気のハゼる音が止まらず、出力結果も表面がプツプツになってしまいます。
が、フィラメントドライヤーに入れたら、数分でほぼパチパチ音がしなくなりました。

EIBOS EasyDryの効果
EIBOS EasyDryの効果

ほんとかよ!と自分でも疑ったくらい効果ありました。論より証拠です。

自作フィラメント防湿ケース(ドライボックス)

自作のフィラメント防湿ケースは縦置き型と横置き型の2種類を作りました。

横置き型を作った理由は「縦置きケースで軟質樹脂が詰まることがある」からです。
TPE樹脂(柔らかい)の場合、縦型のケースだと芯のところで樹脂が絡まって出てこなくなっちゃうんですよ。悲しいことに市販のフィラメントドライヤーもダメでした。

TPU / TPE用に作るなら、安定して出力できる横型の方が良いかもしれません。

縦置き型フィラメント防湿ケースでの樹脂詰まり

縦置き型のドライボックスはJintoさんのこちらの記事で作りました。
必要な部品はPTFEチューブと湿度計、乾燥剤とベアリング(無くても可)という大変シンプルなモノで、感銘を受けました。

横置き型のドライボックスは上記Jintoさんの記事中のdrybox-outlet.stlだけ使わさせていただき、真ん中にリールがズレないように直径5.5mmの円柱型の突起を作って貼っています。

なお材料は下記とダイソーの5.5Lの密封容器と下記です。

フィラメント保管庫・ジップロック

保管中のフィラメントの防湿にはみなさんお使いのナカバヤシのドライボックス27Lジップロックを用意しました。

湿気に強いとされるアルミ蒸着の袋の購入も考えたのですが、いかんせん高いので諦めました。

PLAはナカバヤシに直入れ、TPU(TPE)やPETGなどの吸湿しやすいとされている素材はドライボックスの中で更にジップロックに入れて保管します。

なお、ナカバヤシのドライボックス27Lの湿度計は誤差が±10%とのことなので、Switchbotの湿度計に交換してあります。Switchbot温湿度計のマウントはこちらからいただきました>https://www.thingiverse.com/thing:4802060

Switchbotの湿度計はスマホで温湿度を確認できたり、別売のSwitchbotミニハブをセットで使うことで、設定値以上湿度が上がったらスマホに通知が来るようにできるので、除湿剤の交換忘れに効果あります。

3Dプリンターと一緒に買ったもの 電源関連

ELPA電力計。フィラメントドライヤー併用でPETG印刷中

多分忘れがちシリーズです。

3Dプリンター周りにも電源が必要です。延長タップを買いましょう。
自分の場合、3Dプリンター、フィラメントドライヤー、RaspberyPi(タイムラプスカメラ)、LED照明で4口必要でした。

また、昨今電気代が高いので、妻に怒られないための証拠作りに電力計も買いました。

プリンタ単体だと印刷開始にヒートアップする時には多少電力食いますが、PLA印刷中で80Wくらいです。PETGでフィラメントドライヤーも動作させると写真の通りでした。

3Dプリンターと一緒に買ったもの フィラメント

3Dプリンターだけだと何にもできないですからね。
インクジェットプリンターのインクに該当するフィラメントを買い込みました。

選考基準はAmazonで安くて知名度あるところです。
eSUNとSUNLUが多めです。

eSUN PLA Plus 正味量1KG (白)

まず買ったのがPLA素材です。色は白。おそらく一番使いますからね。

買ったのはこちらです↓Amazonリンク
eSUN PLA Plus 正味量1KG

実際に印刷すると、しっとりとした光沢があって気に入っています。

eSUN PLA Plus 出力結果(Sermoon V1 Pro 0.1mm 205℃)
eSUN PLA Plus 出力結果(Sermoon V1 Pro 0.1mm 205℃)

ENTINA PLAフィラメント 250g 4セット (オレンジピンクスキングリーン)

PLAフィラメント、白だけだとつまらないけれど、全色1KGずつ持っていたら大変なので、4色アソートのセットを1つ買いました。

お初に聞く名前のブランドでしたが、PLAは割と印刷可能な温度帯が広いので大丈夫だと思います。

ENTINA PLAフィラメント 250g 4セット
ENTINA PLAフィラメント 250g 4セット

買ったのはこちらです。色のパターンが2つあります。
ENTINA PLAフィラメント 4色の組み合わせ 250g*4セット (オレンジピンクスキングリーン)
ENTINA PLAフィラメント 4色の組み合わせ 250g*4セット (白黒青赤)

eSUN Flexible TPE 83A FLEX弾性樹脂フィラメント素材 正味量1KG (ナチュラル)

ゴムキャップ的なものを作りたくてTPEフィラメントを購入しました。
よく名前を聞くTPUより更に柔らかいTPEです。

eSUN (eLastic) TPE 83A 1KG
eSUN (eLastic) TPE 83A 1KG

正直、印刷は数回手こずりまして、取り回しに苦労しました。
(エクストルーダーはちゃんと吸うのですが、リールが重いうちはリールが回らなくて空回りする感じです)

自分はこんな置き方でしのいでいます。(防湿ボックスもそれ用に作りました:追って別記事にします)

ただ、苦労をすり抜けて出来上がったモノの柔らかさは他の素材には無い使い勝手があると思います。

購入したフィラメントはこちらです(Amazonリンク)
eSUN Flexible TPE 3Dプリンターフィラメント TPE 83A 1.75mm径 寸法精度+/-0.05mm、3Dプリンター用FLEX弾性樹脂フィラメント素材 柔軟性も耐久性も優れる 正味量1KG (2.2LBS) スプール造形材料 (ナチュラル)

その他、比較したフィラメントはこちら(Amazonリンク)
SUNLU TPU 500g (黒、青、緑、グレー、赤)
eSUN TPU 95A 正味量1KG (黒、白、ナチュラル、グレー)

TPE / TPUの素材はSUNLUとeSUNを比べて買いました。
メーカー別の推奨温度は下記の通り。

TPU / TPE素材は印刷温度はそれほど気にして買う必要はなさそうですね。
ただし、TPU / TPE素材は柔らかいので、フィラメントの送り出し装置(エクストルーダー)はダイレクト式の方がボーデン式より扱いやすいそうです。

実際、ダイレクト式のCreality Sermoon V1 Proでは何の問題もなく40mm/sで出力できています。

ボーデン式の方は速度を落としたり、引き戻しを止めたり、色々ノウハウがあるようです。

3Dプリンタの送り出し装置(エクストルーダーの方式)
3Dプリンタの送り出し装置(エクストルーダーの方式)

SUNLU PETGフィラメント 1 kg (灰)

車の中の小物が作りたかったので、耐熱・耐候性の良い素材を1つ購入しました。
ABSは扱いが難しいのと、臭いが苦手なのでPETGです。

SUNLU PETG Gray 1KG
SUNLU PETG Gray 1KG

PETGの素材はSUNLUとeSUNを比べて買いました。
メーカー別の推奨温度は下記の通り。
SUNLUの方が、印刷可能な温度帯が低めで、ヒートベッドも低めの温度で良いようなので、eSUNではなくSUNLUを買っています。

PETG 推奨印刷温度
PETG 推奨印刷温度
PETG 推奨ヒートベッド温度
PETG 推奨ヒートベッド温度

Amazonで買いました↓
SUNLU PETGフィラメント1.75、PETG 3Dプリンターフィラメント1.75mm、寸法精度+/- 0.02 mm、1 kg /スプール、灰
色は確認した時点で、白、黒、青、緑、灰、オレンジ、赤、透明、の8色ありました。

比較したeSUNのPETGフィラメントはこちらです。(Amazonリンク)
eSUN PETG 3Dプリンターフィラメント PETG 正味量1KG
色は確認した時点で、白、ピュアグレー、ピュア銀、ピュアオレンジ、M-クリムゾン、O-オレンジ、R-ブルー、の7色ありました。

まとめ:3Dプリンターと一緒に買ったもの

以上、3Dプリンターと一緒に買ったものをまとめてご紹介しました。

おそらく、プリンタ本体+1万円〜1.5万円くらいを用意しておくと充実した3Dプリンターライフが始められると思います。

最後に買い忘れの無いよう、リンクをまとめて貼っておきます。

↓市販フィラメントドライヤー

↓フィラメント防湿ケース自作用

↓電源周り

↓フィラメント