「いい加減、Winodwsの起動が遅い!」「HDDがずっと回りっぱなしで作業にならん!」
そんな悩みを持った あなた に向けて、実際に私がWindows10のノートPC(東芝dynabook T75/BG・2016年製)のSSD換装を行った手順を共有します。
本記事では、PC・電子工作マニアでは無い方向けに、かなり丁寧に解説します。
手順を確認しながら行えば、意外と簡単ですので、ぜひ試してみてください。
効果は抜群です!
ざっくりとした手順は下記の通りです。
※注意書き。HDD交換はメーカー保証対象外の作業になります。ご自身の判断で行なってください。
当記事を元にケガ・故障などがあっても、当方は一切の責任を負いません。
HDDをSSDに換装(クローン)した手順:交換前・交換後の状況
交換方法の説明に入る前に、私のケースのHDD、SSDのパフォーマンスを紹介します。
今回、SSDに換装するノートPCはWindows10、東芝dynabook T75/BG・2016年製です。
HDD容量は1TBですが、使用領域は123GBでした。
(事前にクリーンインストールをしなおしています)
交換前。HDDのベンチ結果
下記がHDDをCristalDiskMarkでベンチした結果です。
下段、ランダムの読み書きが爆死していることが分かります。
ちなみに、この状態でWindows Updateを利用すると最低30分はHDDがフル回転状態になってしまい、まともに使用することができませんでした。
正直言って使っていてストレス。触っている時間が無駄に感じていました。
交換後。SSDのベンチ
下がSSDに換装した結果です。
全くストレスなく使えるようになりました。
Windows10のサポートが切れる2015年10月まではしっかり使ってあげようと思います。
HDDをSSDに換装(クローン)した手順:交換前に確認すること
まずは準備編です。SSDを買う前に、まずは下記2点を確認しましょう。
自分で分解・交換できそうか確認する
全部部品を購入してから、自分ではできない!となったらお金がもったいないですよね。
まずは自分でHDDをSSDに交換(物理的に)ができるか確認しましょう。
多くのWindows PCの場合、裏蓋が剥がせれば、HDDへのアクセスは容易です。
以下、私のPCの場合を参考に載せておきます。
まず、バッテリーのロック(緑枠)を外し、ねじも全て取ります。
私のPCの場合、なんとネジが25本も使ってありました。(そんなにいるか??)
なお、外したネジは場所によって長さが違ったりするので、同じサイズの置き場所を作って
位置がわかる用に置いておくと良いと思いますよ。
ネジが外れたら、裏ぶたはプラスチックのはめ合いで止まっているだけのはずです。
マイナスドライバーなどで少しずつ裏ぶたを外しましょう。
写真はふたを外した状態。
(ここから先は特に静電気に注意して作業してください。)
最後に、HDDが抜けるかを確認しておきます。
私のPCの場合、リボンケーブルをコネクタから抜くだけで、HDD自体はねじ止めなどなく外すことができました。
ここまで出来たなら、SSDへの交換は自信を持って進められるでしょう。
一旦、ケーブルを戻し、裏ぶたを仮止め、バッテリーを元に戻しておきましょう。
使っているHDDの実使用容量を確認する。
お使いのHDD(交換前)のディスクの実際に使っている容量を確認しましょう。
ここで大事なのはHDDの最大容量ではなく、実際に使っている量です。
エクスプローラーで交換するドライブ(C)を右クリックして、プロパティを選択すると表示されます。
上記の場合、最大容量450GBですが、実使用量(使用領域)はまだ122GBしかないことが分かります。(すでに換装済みのSSDの図です)
交換するSSDの容量は今の実使用量+ざっくり200GBくらいあれば足りると思います(100GB利用+100GBはWindows動作用に予備)。
では、実際に購入しましょう。
HDDをSSDに換装(クローン)した手順:買うもの
ノートPCのHDDをSSDに換装するためには、下記の3点の購入が必要です。
まず、一番大事なSSDですが、私はCrucial製にしました。
理由は以下の3点。
今回は特に3番目のクローンソフトが付属することが重要かな、と思います。
クローンソフト(今のHDDのデータをSSDにコピーするソフト)はフリーウェアなどもありますので、より安いSSDとフリーソフトで換装する手もあるでしょう。
しかし、ハードとの相性やトラブル時の情報の多さを考えると信頼できるメーカーを選びたいですよね(私、Crusialからは一銭も貰ってませんよ)。
Amazonで買うなら下記いずれかになるかと思います。
その他、HDDのデータをSSDに移行するためのケーブルが必要です。
私は下記を使いました(こちらは移行中しか使わないので、お手頃価格のものを選びました)
購入するものは上記2点でOKです。
HDDをSSDに換装(クローン)した手順:交換手順
ノートPCのHDDをSSDに換装する手順は下記3点です。
HDD→SSD交換手順:HDDのデータをSSDにコピー(クローン)する
まずはデータのコピーです。
多くの場合はHDDの最大容量よりは小さめのSSDに換装することになるかと思います。
ソフトの設定でハマらないよう、よく確認しながら進めましょう。
SSDを接続する
購入したSSDをPCに接続します。
接続方法は何も悩むことはなく、SSDに変換ケーブルを挿して、変換ケーブルの反対側をPCのUSB端子に繋ぐだけです。
クローンソフトをインストールする
続いてクローンソフトのインストールです。
CrucialのSSDを購入した場合、「Acronis True Image for Crucial」というクローンソフトが利用できます。
まずはCrucialのサイトからダウンロードしてインストールしましょう。
ダウンロードもとのURLはこちらです↓
https://www.crucial.com/support/ssd-support/mx500-support
画面を下の方までスクロールして、下図のボタンをクリックします。
Acronisのサイトに移動されるので、続けて下図のDownloadボタンをクリックしましょう。
ダウンロードフォルダにインストーラーがダウンロードされます。
ダブルクリックしてインストールを開始しましょう。
インストール中の画面は下記のような感じです。
お使いのコンピュータの状況によりますが、数分待てばインストール完了です。
起動画面はこんな感じです。(それなりに待ちます。)
使用許諾契約の同意にチェックしてOKをクリックしたら、利用を開始できます。
クローンを実行する
それではデータのクローンを行いましょう。
気にする点は1つだけ。元のHDDとサイズの異なる容量のSSDに移行する場合は、「手動」を選ぶのみです。
では、画面を見ながら順に進めましょう。
まずは表示されるウィザーと画面で「クローン作成ウィザードを開始」をクリックします。
次が大事な手順です。
元のHDDとサイズの異なるSSDに移行する場合は「手動」を選択してください。
ソース(コピーする元のデータの入っているHDD)を選んで「次へ」をクリックします。
続けて、ターゲット(コピー先)のSSDを選択して「次へ」をクリックします。
「このコンピューターの〜」を選択した状態で、「次へ」をクリックします。
ここも大事です!
移行方法は「移行先にあわせる」を選択して「次へ」をクリックします。
最後に「実行」をクリックすると、データのコピーが開始されます。
数時間はかかってしまうと思いますので、気長に待ちましょう。
しばらくすると推定残り時間が表示されますが、全く当てになりません。
放置しておいて、たまにチェックすると良いと思います。
クローンが完了すると、下図の画面が表示されます。
電源を落とし、落ち着いてHDDをSSDに(物理的に)換装しましょう。
HDD→SSD交換手順:HDDを取り外し、SSDに換装する
では実際にHDDをSSDに交換しましょう。
といっても、一度バラしているので作業方法はわかると思います。
「自分で分解・交換できそうか確認する」で確認した手順でHDDを取り外したら、
HDDに付いていたリボンケーブルをSSDに付け替えて、元に戻すだけです。
ポイントは1点だけあります。
元のHDDの厚さを確認してみてください。
7mmもしくは9mmくらいの厚さがあるはずです。
もし、HDDの厚さが9mmの場合はSSDにスペーサーを貼って厚さを揃えましょう。
換装が終わったら、元通り裏ぶたを閉じますが、まずは起動するか確かめるため、最初は数箇所ネジ止めしておけば十分だと思います。
無事に起動したら、ネジを元に戻しましょう。
HDD→SSD交換手順:起動を確認する(場合によっては起動項目を設定する)
HDDをSSDに換装したら、試しに起動してみましょう。
PCによっては起動設定を直さないといけないかも知れません。
起動設定の変更には、起動時にF12を連打するなどしてブートメニューを表示する必要があるかも知れません。
操作方法はメーカーや機種によって違うので、手持ちのマニュアルかメーカーのサポートサイトなどで確認しましょう。
(おおかたの場合は、そのまま立ち上がると思いますが・・・)
HDDをSSDに換装(クローン)した手順:まとめ
以上がノートPCをHDDからSSDに交換する手順です。
最初は尻込みしてしまうかもしれませんが、いざ作業を始めてしまえば待ち時間が長いだけで、さほど難しい作業ではないと感じるはずです。
改めて手順は下記の通りです。
ぜひ、SSD換装で快適なPC環境を取り戻してください。(快適すぎて驚くと思いますよ!!)
それでは〜〜。